スウェーデンの受験と歯科大事情・・・①

日本には28の歯学部がありますが、スウェーデンでは何か所歯学部があるのでしょう。
スウェーデンは4か所、
南からマルメ大学 (Malmö högskola)
ヨーテボリ大学 (Göteborgs universitet)
カロリンスカ大学 (Karolinska institutet)
ウメオ大学 (Umeå universitet)
で歯学を学ぶことができます。

教育の長さは5年、スウェーデンでは半年を1学期 (テルミン1)とし、
テルミン10まであります。
秋学期から始まるところ、春学期から始まるところ、
秋と春で半々づつ始まるところがあります。

私の職場はカロリンスカから近いのでたくさんの学生がヘルプ要員としてバイトに来ていますが、そこで学生に学年を聞くときは「何年生?」ではなく「なんのテルミンに行ってるの?」となります。

スウェーデンには日本のような受験制度はありませんが、この前も記載した通り席に対して応募者が多いと何らかの形で選ばなければならなくなります。

大学に選ばれる方法としては
1, Betygsurval(成績選別)→高校の成績を使う方法
2, Högskoleprov(以下HP)→ (大学テスト)の点数を使う方法
3, Alternativurval→大学の決めた選別方法
があり、
1と2の方法で最低でもそれぞれ30%以上の人数が選ばれなければいけないようです。
(カロリンスカはどうもちょっと違うようなので何とも言えませんが・・・)

わかりにくいですが、以下のような感じです。
大学によってはHPと高校の成績だけで選抜されるところや
独自の選抜方法がある大学もあります。

•  Betyg(成績)による選抜では、高校の成績で点数がもらえます。(BⅠ)

17科目の成績の平均(最高20)+メリットポイント(入りたい大学のコースに必要な難易度よりも上の応用数学、応用英語、第三外国語の成績および自分の入りたいコースに関係があるが応募必須要項ではない科目)(最高2.5)=22.5が成績でもらえるポイントの最高値です。各科目にはAからEまでの成績がつけられ、
Aなら20、Bは17.5、Cは15、Dは12.5、Eは10ポイントがもらえます。
17科目の成績の平均が点数になります。メリットポイントの説明は難しいのですが、
コースに応募するのに必要な科目よりも難易度が高い科目を取っていたり、
高校で必要な難易度より上の科目をとっているともらえるポイントのようです。高校卒業時に、数学4だけ成績がBであとは全部Aだった!ということなら、
Folkuniversitet(高校の補完及び自分の興味のある科目を学べる機関)で数学4を取り直して成績を上げたり、メリットポイントを取得するために応用英語のコースを取って成績のポイントを上げることもできます。(BⅡ)

•  Högskoleprov (以下HP) は日本でいうセンター試験のようなもので、春と秋、年に2回行われます。数学80問、言語80問の計160問のから成り立っており、どれぐらい点数が取れたかによって0~2.0までのポイントをもらえます。
例えば、2016年の春のHPの結果だと
数学が73/80
言語が75/80
トータル 148/160
以上取れた人が2.0の点数をもらえたようです。成績が21点だった!
成績で選抜されるかわからないからHPも受けて1.6だった。
ということであれば、成績の選抜にもHPでの選抜にも応募することができます。

•  最後の表でAnnat(その他)と書かれているのは
Alternativurvalといって大学独自の選抜方法です。
この選抜方法がある大学は歯学部の中ではカロリンスカとマルメ大学です。私たち外国人歯科医師は、HPを受けてもいないし高校も通っていないので
Alternativurval的な大学独自の選抜方法によって
KUT(補完コース)に選ばれました。私たちだけなんでこんな選抜されなければいけないんだ!
と少し憤慨していたところもありましたが
スウェーデン人たちも同じように、もしくは私たち以上に厳しく選抜されているのを知り納得がいきました。

長くなってしまうので、各歯学部の選抜方法は次の記事に書きたいと思います。

Author: Y

2012年に都内歯科大を卒業。 その後しばらく働き、 2016年2月にストックホルムに移住。 スウェーデンの歯科に興味を持ったのは大学3年生のカリオロジーの授業のとき。 スウェーデンの歯科の実態が知りたい!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *