スウェーデンの歯科・日本の歯科、行くならどっち?

お久しぶりです!そして皆様、あけましておめでとうございます。
全く更新しないまま2018年が始まってしまいました。

前回の更新から、クリスマスがありそして新年を迎えました。
クリスマスは家族で祝い、毎年恒例のクリスマスビュッフェをいただきました。クリスマスプレゼントを1人につき3,4個買うので完全に金欠です。

新年早々2つテストがあったので全く気が休まりませんでしたがそれも昨日で終わり、来週からはいよいよ2学期(最終学期)です。
形成のテストが年末にあり、それがとんでもなく難しかったです。
3時間弱で2歯クラウン形成・4本CR/CRアンレー窩洞形成・その後充填を行った上に形成をデジタル印象でチェックされました。
紙でレントゲンをもらって、どの歯を形成するかも決めなければいけなかったのでなかなかストレスでした。レントゲンの質が悪くて何も見えなかったからです・・・

とりあえずそれも無事に合格したのでほっとしています。来学期からはバリバリ患者さんを診るようなので少し緊張しています。学生が難しくて見られないケースが全部私たちにまわってくるとのこと・・・大丈夫なんでしょうか。とりあえず急患の患者さんは問題なく診ることができているので、落ち着いて頑張ります!

それから、つい先日に私が2009年初めてスウェーデンに旅をしたときに初めてお会いした歯科医師の先生にストックホルムでお会いしました。
私の日々たまった愚痴を聞いていただき、さらにはスウェーデンの歯科治療や将来のことについて語って、本当に素敵な時間を過ごしました。笑いすぎて元気が出ました。本当にたまにしかお会いするができないのですが、そういう素敵な先生方と繋がっていられるのは本当に嬉しいことです。

さてさて、今回はフッ素の使い方を書こうと思ったのですが
北欧在住の方たちが歯科難民になりかけているのを目にして、個人的に日本の歯科医院とスウェーデンの歯科医院、どちらがいいのかを比較してみたいと思います!

長いので覚悟をお願いします!!笑

スウェーデンに住んでいて、虫歯になってしまった!歯が欠けてしまった!という人はどうしていますか?
とりあえずここで応急処置だけしてもらい日本に帰るまで待ちますか?
それともFTV(公共の歯科)に行きますか?
それとも民間の歯科?
また、問題がない方でも定期健診は行きたい!という方。
日本に一時帰国されるときに歯科医院に行きますか?それともスウェーデンで行いますか?

どちらが良いと思うのかはおそらく個人の好みがあると思うのですがまずは私が思う長所・短所を書いていきたいと思います。

1、スウェーデンの歯科の長所

・大学の教育の質は高い
大学在学中から患者さんをきちんと診ているので技術も割とあります。実習もたくさんあるし、虫歯も無駄に削らないように習います。予防の授業もしっかりしており、予防やリスク判定の知識は豊富。学生を見ていてもしっかりしている人が多いイメージ。(もちろん学生によります)

・ガイドラインがしっかりしている
Socialstyrelsenの歯科治療ガイドラインがきちんとしており、すべてがエビデンスに基づいています。学生もこれに基づいて習うので、日本の大学のように、大学によっての手技の差はそれほどない気がします。FTVではとんでもない治療や新しい謎の材料をたくさん使うようなことはあまりないです。

・基本に忠実
基本的な歯周病・虫歯・かぶせ物の治療は得意。しっかりしています。基本に忠実です。そして、スウェーデンで大学を卒業した歯科医師はほとんどが一定の質を保った治療をしてくれると思います。

・子供への対応は得意 (FTV)
子供への対応もすごく丁寧に習うので、歯医者さんは子供たちにきちんと手順を見せてくれたり、比較的優しく対応します。歯科恐怖症を作り出さないために、とても注意深く対応しています。

・子供の義務検診 (FTV)
2年に一度、義務検診があります。リスクが低い虫歯があまりない子にはとてもいいかなと思います。検診内容も決まっており、歯科医師によってばらつきや見落としがあまりないとおもいます。

・滅菌・消毒のルーティンはしっかりしている (FTV)
FTVは衛生に厳しく、私も滅菌室で働いていますが問題ないと思います。
私が治療されてもいいな、と思うくらいには衛生的です!

・ストックホルム内なら一部を除いたほとんどのFTVで電子カルテが見られる。
ストックホルムの違う地域に引っ越しても、レントゲンや検診の内容が見られます。なので、引っ越してもストックホルム内であれば以前の治療内容を見ることができます。(一部例外あり)

・日本にありがちな『あ、虫歯です、削って詰めときます』や『銀歯プラスチックにに変えておきますねー』があまり起こらない
スウェーデンの歯科治療は高額なので(それでも歯科医師は稼ぐように言われますが)お金を稼ぐために何本も削らなくていいんです。

・日本だと保険で銀歯になるようなものもプラスチックで治す
日本でよくやられるメタルインレー。こちらではほぼありません。全てプラスチックで治します。なので口の中はプラスチックだらけではありますが一応白いです。

私がとてもいいと思うのは、歯科医師の技術や知識にそこまでバラつきや差がなく、みんなが平均的にエビデンスに基づいた良質な治療を行えることです。
口腔内に問題があまりなく、健康な方、簡単な虫歯や歯周病の方はスウェーデンの歯科医療はとてもいいと思います。

・割と予約が取りやすい(民間歯科)
民間歯科は医院にもよりますがFTVよりは融通が利くようです。

・先生が変わらない(民間歯科)
プライベートで開業されている先生はすぐにやめるようなことはないので同じ先生に診てもらえる可能性が高いと思います。大手の民間歯科は、わかりません。

・患者さん1人に時間がとれ、お話を聞いてくれる(民間歯科)
FTVのように1時間に稼がなければいけないお金は特に決まっていないですし、値段も各自設定できるので治療が高くなるかもしれませんが話をよく聞いてくれたりします。これも大手の場合は不明です。

2、スウェーデンの歯科の短所

・高額!!
治療が高額です。日本の感覚で虫歯治療に行くと痛い目にあいます。
検診は10000円ほど。(ただし割引が使えます。)
プラスチックの詰め物が部位によって約7000~20000円。
根っこの治療は、根っこの本数によって約40000~60000円。
被せ物は70000~80000円(ただし、日本でもセラミックなどで治療すると高額ですね。スウェーデンも基本的には白い材料で治療します。)
高額治療になればなるほど割引がありますが、割引されても高いです。
保険もあるのですが。。。うーーーんという感じです。

・先生がすぐ変わる (FTV)
これはもう、しょうがないですが、FTVでは先生たちが割とすぐに辞めます。私の職場は去年先生が立て続けに3人辞めました。健康な人なら検診は1年半~2年おきなので、来るたびに先生が変わる患者さんもいます。『同じ歯医者さんに診てもらいたいのに、すぐいなくなっちゃう』という苦情はものすごくよく聞きます。

・待ち時間が長い (FTV)
ストックホルム(おそらくスウェーデン全国)は今、歯科医師不足です。次の予約が数か月後になってしまうことも。本当に働いている方としても、時間を見つけるのがめちゃくちゃ大変なんです。残業しても、休憩時間を返上しても時間を作り出せないこともあります。

・難症例に対応できる先生が少ない (FTV)
これは私の完全な個人の意見なのですが、スウェーデンは一般的な症例を見るのが得意で上手ですが少数の難症例に対応するのは苦手な気がします。
そもそも難症例の患者さんが日本に比べて少ない印象です。
例えば日本では上手な先生だと本当に芸術的な腕で超難症例をサクサク臨機応変に対応したりとんでもない美しい治療をする先生をお見掛けするのですが(しかも、そんな細かいところまで考えているの!と思うくらい細部まで計算している先生もいます。)こちらではまだそういった先生には出会えません(今後出会う可能性も大いにあります)。被せ物の科の専門医の先生の症例も見たのですが、『え、本当にこれで大丈夫なの』と思うことがあったり、歯の外見はきれいだけれど歯茎がボロボロになってしまっていたり・・・なんというか日本の繊細な神業みたいのはありません。繊細というよりは豪快です。日本でかみ合わせを決める方法(フェイスボウ)も、スウェーデンでは教えないし古代の遺産のような技術として扱われています。でも、通常のケースには必要なくても、難症例を診るうえで知っておいたほうがいい技術かもしれないですし、エビデンスがないから!と簡単にバサッと切り捨てていいのでしょうか。
あと、日本で私の職場でよくやっていた歯の移植も話にも出てきませんし、
『そんなん抜いたほうが安いわ!』と一蹴されました。
どうしても歯を残したい人に対して最善の治療を施すためには、いろいろな選択肢を知っていたほうがいいと思うのです。(残せないははもちろん、何をやっても残せないですが!)
専門医もいますが、待ち時間も年単位のところもあるようですし技術のほうは不明です。エンドは専門のレベルは日本のほうがいいとこちらの先生にお墨付きをいただいてます!
スウェーデンは治療の選択肢が日本よりも少なく感じてしまいます。

・先生がすぐ休む
歯科医師は女性が多いです。お母さんが多いです。子供さんは突然熱を出したりするので、先生たちも突然休むことがよくあります。
3か月後にやっと予約取れたのに、また2か月待たなければいけない・・・なんてこともしばしば。

・あ、歯医者行き忘れた!→罰金が発生する
これは歯科医院にとってはいいことですが、歯医者に行けなくなったら必ず早めに電話してください。ギリギリになってしまうか無断キャンセルすると結構な高額を支払わなければなりません。

・スウェーデンの大学を卒業していない歯科医師・・・技術にバラツキがある
スウェーデンの大学を卒業した先生方は技術も高く、知識もあります。しかし、最近増えている移民難民歯科医師(私も含め)はどうでしょう。
EU出身の歯科医師は、スウェーデンで知識を全くチェックされないまま免許を取ることができます。一昨年までは言葉の規定もなかったので、スウェーデン語が全く話せないまま働き始める先生もいました。今は規定が変わり、EU、EU以外にかかわらずスウェーデン語SAS3まで取っていなければ免許は取得できません。
EUの歯科とスウェーデンの歯科ではだいぶ異なることもあるようです。そういうのをチェックされないまま働けるので私は怖いなと思います。しかし、EUの歯科医師には1人しかあったことがないので詳しくはわかりません。その1人は周りにスウェーデンのシステムを教え込まれており、優秀な方でした!
EU以外は、ほとんどが中東系、それからロシア系、インド系、そして私たちのようなマイナーな国がちらほらといった感じでしょうか。中東の歯科は、予防という概念がなく対処療法が主と聞きました。なので、歯を抜くのはとても上手ですが保存しようという概念はあまりなく、結構攻めの治療をしているようなイメージです。カロリンスカのコースに通えば、スウェーデンのやり方を叩き込まれるので問題ないかもしれませんが
Kunskapsprov(資格テスト)を受けたグループは筆記と実習だけで免許がとれるのでスウェーデンの法律、患者さんとのコミュニケーションの仕方、スウェーデンの考え方をあまり知らずに働き始めるケースもあります。
知り合いの資格テストを受けた先生方はみなさん優秀ですが、スウェーデンの働き方に慣れるのに時間がかかったと言っていますし今でもアシストをしていると『え?』と思うことがたまにあります。

・言葉
私たち日本人にとって、いくらスウェーデン語や英語が話せたとしてもスウェーデン語や英語で歯科治療の説明を聞き、先生の指示に従い、治療方針を決めるのは難しいのではないかと思います。少なくとも、日本語よりは難しいのではないでしょうか。
さらに、私たちのような移民の歯科医師は私たち自体の言葉が不自由なので、歯科医師の言っていることもわからないし患者さんの言っていることもわからないで困るケースもあるようです。

・危ないところは危ない(民間歯科)
民間歯科は技術の高い先生が集まったすごくいいところもあるみたいですが、
危険なところもあるようです。日本と同じですね。
知り合いが、麻酔のカートリッジを使いまわしていたり、手袋を患者さんごとに変えないような歯科医院を見学したと言っていました。
材料や方法も先生の裁量に任されているので、良心のない先生はとことんえげつないことを裏でやっているようです。

以上、スウェーデンの歯科の長所と短所を思いつく限り書いてみました。

なんとなくなイメージなんですが、スウェーデンっの先生って歯科に対してドライというか・・・。割り切っているというか。治療が終わったらハイ終了。仕事の後は歯のことなんて一切考えたくないんでよろしく!仕事は好きだけど、それだけ。
どうやったらプラークコントロールができるか、とかどんな治療をしたら患者さんが一番喜ぶか、何が患者さんにとって一番いいか、ずっと寄り添っていこうという姿勢はあまり感じられないです。システマティック。まぁ、仕事より家族を大事にする国なのでそんなもんなんでしょうけど。お金のための仕事ですしね。
私にとっては歯科は生活の一部だし、だからこんなブログだってやっているし、好きだしうまくなりたいから働いていたいのですが、なんというかこっちは割り切ってるなぁって思います。うまく言えませんが。
おそらく私は、四六時中症例のことを考えているような家族のもとで育ってしまったからなのでしょうが。

次は日本の歯科の長所と短所。
日本の歯科の先生方、見ていたらすみません。
あくまで私の意見です・・・。

長所

・安い!
保険がほとんどの治療にききますし、もとの治療も安いです。驚かれるほど安いです。被せ物は保険は銀歯になりますが、プラスチックも根っこの治療も抜歯もスウェーデンと同じ方法で相当安い値段です。結構保険で良い治療が受けられます。

※補足
海外在住の方は一時帰国時には10割負担になってしまうのですね!
(一時的に住民登録できる自治体もあるようです)
となると、そこまで安い!というほどではないですね・・・
検診で7000~10000円くらいする可能性もありますし、治療もけっこうかかるようですね!スウェーデンよりは安いですが!

・比較的すぐに予約が取れ、対応してくれる
歯科医院たくさんあるので・・・

・上手い先生は超絶上手い
本当に、神技を持つ先生は大学時代にもいたし仕事してからも見ました。見学に行ったりもしたのですがエレガントでした。神技というと技術だけに思われがちですが、そうでなく考え方も深くまで考察していて本当にすごい先生がいます。
歯科に情熱を燃やしている先生が結構います。
若手なのにバランスの取れた上手な先生もたくさんいました。
患者さんのことを考えている先生はとことん考えていると感じます。

・一般歯科医の技術が高い
一般歯科医でマイクロを持っている先生もたくさんいますし、みなさん本当に勉強熱心で、勉強会や講習に休みを返上していっています。
新しい技術を学ぼうと思っている先生は多く、歯科の本もたくさんあり
技術を高めていけるチャンスがいくらでもあります。
良心的で一生懸命で信頼できる歯医者さんに出会えれば、ずっとずっと同じ歯医者さんにかかっていけます!

短所

・先生によって技術のバラツキがある
やる気のある先生もいれば、もちろんない先生もいるし
お金のことしか考えていない先生もいます。これはスウェーデンでも同じですが。同級生の治療内容聞いたらとんでもなかったことがあります。
大学で習う技術、ばらつきがあると感じます古ーい技術を習っているような大学もあるようです。
あと、例えばスウェーデンではプラスチックを詰める治療なんかもみんなが同じ技術で同じ器具で行いますが、日本は先生によってばらつきがあると思います。どれがいいかはわかりませんが・・・。

・点数取らないといけない
保険のシステムのおかげで、歯科医師はお金が全く稼げません。
お金を稼ごうと思うと自費治療をしなければいけないし、保険で稼ごうと思うと削ったり抜かないとお金にならないんです。スウェーデンのように予防での点数がないと思います。

・時間、かけてられない
1つ1つの単価が安いので、患者さんを次々と見ないとお金が稼げません。
30分に1人ならまだ良いですが、15分に1人なんてことも。もう、そうすると必要な処置ができなかったりして・・・もどかしかったです。
スウェーデンは大人の検診なら30~45分、複雑な治療だと60~75分くらい予約が取れます。まぁそれでも時間いっぱいいっぱいですが・・・

・患者さん→安いから予防の意識が低い傾向が・・・
歯医者どうせ安いし、すぐ行けるし・・・って思ったら予防に力入れるの難しいですよね・・・。
スウェーデンは歯科=高額なのでみんな虫歯になりたくない気持ちがかなり強いです。でも、最近は日本もかなり予防への関心が高まっているような気がしますが!

・一般歯科医がやりすぎるところがある
これはエンドの専門科で働いていたので思ったのですが、講習会とかたくさんあるので難しい最新の技術を取り入れたりオペをしたりインプラントを埋入したりする先生がたくさんいるのですが、
例えば見様見真似でMTAを根管にもりもり詰めたり、謎の最新技術で失敗したり、謎な中途半端なオペがされたりしていると、治すのがとても難しいです。
MTAはなかなかとれないし、再オペは予後が悪くなってしまうし、謎の技術は私たちでも謎だし、なので対応できない手に負えないような難しい症例だと思ったら治療を始める前にすぐに専門科に送ってほしかったです・・・スウェーデンの先生はあきらめが早すぎるけれど、日本の先生は粘り強すぎるところがあるような・・・

・ヤバイところはヤバイ
もうこれはニュースとかでやっているのでみなさんご存知だと思いますが、
倫理やモラルが完全に欠如しているところもありますし、良い歯科医院とそうでない歯科医院の差がかなりある気がします。
時間がない省略治療に慣れてしまうと、そういう治療しかできなくなってしまうし
本当に患者さんの説明を聞いたり、紹介状をみているとこちらが頭にくるほどいい加減な治療をしている先生もいます。なんだこれはぁぁぁ!と外来で叫びそうになったことも・・・

日本は、上手な先生はスーパーうまいし、親切だし一生患者さんに寄り添ってくれる先生もいますが、
本当にどうしようもないとんでもない超ぶんまわしの良心のかけらもないような治療をしているところもあるので、上と下の差が大きい印象です。
(私はこういう歯科医師が許せません!!治す職業なのに逆に傷つけてどうするの!と思います。)まぁそうしないとお金が稼げないシステムに難ありなのでしょうが。

スウェーデンはスーパーうまい!もスーパー危険!もそんなになくて、技術が比較的高め安定、といったところでしょうか。

これが私が日本とスウェーデンで歯科に触れてみて思うことです。

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平均的な日本の方は
『歯医者にはいかなきゃと思っているけどなかなか時間がない、問題が起こると歯科医院にかかり、そのあとからしばらくは定期健診にかかる。3~6か月に1度くらい。そこで衛生士さんや先生に口腔清掃指導を受ける。フロスや歯間ブラシが大切だと教わる。だんだん何となくフェイドアウト。なんだかんだ1年や2年に1度くらいは歯医者から呼ばれて通院。でも、きちんと歯磨きは毎日2~3回しているし昔結構虫歯治療されたけれど、今はそんなにたくさん虫歯はできない。たまにできるかな。奥歯には銀歯があり、プラスチックの治療もされたことがある。根っこの治療もされたかな。歯周病にならないか不安。フロスは毎日やったほうがいいのは分かっているけど、たまにしかしない。』
こんな感じですかね?
もちろん定期検診にずっと通われている方もいますし、虫歯が全然ない方もいると思いますが、だいたいのイメージで。

こんな感じの方は、正直日本でもスウェーデンでもどちらの歯科医院に通ってもあまり大差はないと思います。どうせ通院も1年か2年に1回くらいですし。
日本語で歯医者さんにかかったほうが気持ちが楽ならそうしてください。
私も帰国時に検診してもらっています。

緊急時の対応

虫歯があまり大きくないけれど、穴が開いてしまった。小さい詰め物がとれてしまった。そして日本に数か月以内に帰るという場合。
歯が欠けちゃった!
そんなときはとりあえず、手遅れにならないうちに診てもらってください。
FTVでは各歯科医師が決まった時間に救急対応をしています。時間は早いもの順なので、朝7:30(医院によって違います。ネットで調べてみてください!)に電話してその日の予約をとりましょう。時間はいつになるかわかりませんが、受付の人が時間を教えてくれ、その日のうちには診てもらえます。
スウェーデンでFTVに行くと、
救急検査代 : 約5000円、
レントゲン代、枚数によってまちまち。1000円以上。
仮の詰め物 : 症例によって5000~10000円です。
そのあとで日本に帰ってプラスチックを詰めてもらうと1000円前後、ただしそのほかにもいろいろ点数が取られるので(あと検診とかもやるので)5000~円くらいでしょうか。日本で治療したい場合は、治療の前に先生にその旨をつたえてください!

ちなみにスウェーデンでそのまま最終的なプラスチックにしてもらうと、検査代5000円+レントゲン代1000円~+10000~20000円です。
19時以降や週末だともっと高くなります。
場合によっては補助金が数千円もらえるので、上記の値段よりは安くなるかもしれません。

わざわざ日本に帰って歯医者に行かなくてもいいと思っているなら、値段もすごーく変わるわけではないのでスウェーデンでプラスチックにしてもらっても全く問題ないと思います。みんな上手です。
日本に帰って信頼できる先生にクリーニングや検診をしてもらう予定なら、1,2か月間なら仮の詰め物で過ごして、日本に帰ってやってもいいかもしれません。
(保険なしの虫歯の治療は日本でも数千円~10000円ほどすることもあるようです。)

もししばらく日本に帰る予定がないのでしたら、スウェーデンで最終的なプラスチックを詰めたほうがいいと思います。仮の詰め物が壊れて虫歯が広がったら元も子もありません。

虫歯が大きくて、一度では全部とれないといわれたら・・・
2回に分けて虫歯を取ります。治療後仮の詰め物で3~6か月ほど待たなければいけないので、日本に1,2か月後に帰る予定があるのでしたら日本ではその歯はいじらないでもらって、帰ってきてから最終的な詰め物をしてもらうことをお勧めします!
日本でクリーニングや検診をしてもらう際はきちんと前もって治療中だということを伝えてください!
ちょうど3-6か月くらいで日本に帰るとしても、同じ歯科医師に治療してもらったほうがいいと思いますので、どちらにしろスウェーデンでの治療がいいかもしれません。
この治療は、待っている間に痛みが出たり、静かに神経が死んでいることがあります。そうなると根っこの治療に移行しなければなりません。

神経まで虫歯がいってしまい、激痛でAkutに駆け込んだら・・・
どうしても穴をあけて神経を取らなければ痛みは取れません。残念ながら神経を取る以外の方法がないんです。
その際は救急検査5000円にレントゲン1000円~と、救急歯内治療10000円かかります。
上に穴をあけて薬でふたをするだけなので、そのあとも根っこの治療を続けなければいけません。根っこの治療が必要だと言われたら。
スウェーデンではFTVでは必ずゴムの被せ物(ラバーダム)をして治療をしているし、時間もたっぷりかけられるのでスウェーデンで問題ないと思います。
みんな結構上手です。きちんとやっています。
ただし、高いです。

もしすぐに日本に帰る予定があり、信頼できる先生がいる場合は
その旨を伝え、強めの仮の蓋をしてもらってください。
でも、なるべく早く続きの治療をしてもらったほうがいいと思います!

被せ物が取れてしまった!
すぐに付け直してもらってください。
虫歯があって、被せ物をし直さなければいけないと言われたら・・・

白くていい歯を入れたい場合は日本でも高額なのでスウェーデンでやってもらったほうがいいかな・・・と思います。
銀歯でいいし、払いたくない!という場合は虫歯だけ詰めてもらって削りなおして仮歯を作ってもらい、日本に帰るまで待ってもいいかもしれませんが(長期の仮の歯は13000円くらいです。) でも、最終的な被せ物をスウェーデンでしないのにそういうことができるかはわかりません。先生と相談してください!
(日本でも保険なしだと銀歯でも10000円以上することもあります。)

なんか歯が痛い!けど、原因が見つからないといわれた。
よくあります。虫歯や歯周病がないのに歯が痛い。
原因は様々ですが、歯に見えない亀裂が入っていたり
気づかないうちに歯を食いしばったりすると歯が痛くなることがあります。
歯と歯が接触しているだけでも歯が痛くなるといわれています。
(詳しくはTCH、Tooth contacting habitをご参照ください。)
ただし、レントゲン診査やポケット検査などで客観的な所見がなければはっきりと原因がわかるわけではありません。
そんな場合は、スウェーデンでは(日本でもですが)歯のかみ合わせを必要に応じて少し調整して(磨くくらいです)かみしめない様に説明して経過観察になる場合が多いです。スウェーデン語ではAvvaktaですね。
日本で歯科医院にかかっても、それは同じです。
原因がはっきりしないのに不可逆的な治療をしてしまうと取り返しがつかないことになりかねません。
原因がはっきりしないのにとりあえず痛みがあるので神経を抜いてしまったすると、最悪な場合痛みが取れないうえに不必要な歯の神経を取らなければいけなくなってしまうこともあります。
Avvaktaといわれるからには、治療に踏み切るための証拠がそろっていないということです。これは、時間がたつにつれて原因がわかってくることもありますし、なんとなく治る場合もあります。だいたい歯科医師から『痛みが強くなったり何か変化があればまた予約してください』言われるはずです。原因がわからないからと言って不審に思わなくても大丈夫です!(原因がわからずに診査を長時間されたけれど結局治療をするほどの原因がわからず何もしなかった。そういった場合でもお金は取られます。診査はしているわけですから。だいたい短い診査とレントゲンで5000~6000円、より複雑な検査をすると10000~20000円することもあります。)

親知らず抜きたい!
日本でもスウェーデンでも、変な位置に生えている親知らずでも虫歯のリスクや症状などの抜く理由がなければ最近はそのままにしていても大丈夫な場合が多いです。
私も1本残っています。
これはどこでやっても多分同じです。私の職場にも抜歯が上手な先生はいます。抗生物質を出さないことが多いですしもちろん精神的に不安な場合は日本で信頼できる先生にお願いするのがいいかもしれません!
でも、せっかくの日本滞在に歯を抜いてご飯食べられないのも悲しいので、スウェーデンで抜くという手もありですよ!仕事も休めますし!
日本が安心なら日本で!先生とケースによっては大学病院への紹介状を渡されることもあると思います。そうすると時間がかかるので、日本に行く前に日本の歯科医院に前もって電話で相談してみるのがいいかもしれません。日本で抜くのであれば日本に1ヵ月ほど長期滞在できるときに抜くのがいいかもしれません。

矯正したい!
これも、22歳以上の大人の方ならスウェーデンも日本も高額です。
数十万円はします。
時間がかかる上に定期的な歯科医院への受診が必要なので、物理的にスウェーデン在住の方はスウェーデンでしかできない気がします。

インプラントしたい!
1年に数回日本に帰れる方は日本でやってもいいかもしれませんが、基本的にスウェーデンでも大丈夫です。むしろスウェーデンはインプラントは発祥の地、信頼できると思います。

子供が虫歯になった!
子供はFTV、おすすめです。そもそもFTVって最初は子供の口腔内の健康を守るために作られたんです。
救急時は7時半に電話をし、その日の予約をいれてください。
すぐに対応してもらうことが大切です。子供さんが歯科治療に慣れていない場合は1回目は歯科の環境にならすことで終わってしまうかもしれません。必ず2回目の治療に行きましょう。子供さんの状態によっては鎮静をかけることがあります。その場合は予約が少し先になることもあります。
子供は虫歯になると本当に大変なので、本当に予防をお願いします。検診に絶対行ってください。無料ですので。
子供が多くて検診に呼ぶのが間に合ってないときもあるのですが、子供の検診は大学でみっちり叩き込まれますし、見るところが決まっているので見落としも少ないです。義務検診が2年に1回、リスクが高い子はもう少し頻繁に呼ばれます。
保護者の方、きちんと歯科医院に行って予防について聞くことをお勧めします。
子供の予防は特に大切です。

子供が転んだ!歯がおかしい!
これもすぐに対応してくれるはずです。
転んで異変に気づいたらすぐに電話してください。
早ければ歯が助かることもあるかもしれません。
逆に、なんでもないこともあります。歯に後遺症が出ることがあるのでその説明もきちんと聞いてください!基本的に急性の痛みと子供の外傷は優先度が高いので割とすぐに見てもらえます。外傷の場合は、保険会社に報告をお忘れなく。

子供の矯正!
これはスウェーデンをお勧めします。
症例にもよりますが、専門医が必要と判断したケースは無料で治療できます。
ちょっと歯が曲がってる、親は気にしてるけど子供はあんまり気にしていない。
こういう場合は無料で受けられない場合があります。
矯正のブラケットを付ける前に、成長を利用して咬合を改善する治療もあります。
義務検診に通っていれば、問題があるときは歯科医師からその治療のことを言われると思います。

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こんなものですかね?なにかありましたら教えてください!
そして、自分でも引くほど長くなってしまいました!!
読んでくださった方、お疲れさまでした!

結論としては、日本でもスウェーデンでも信頼のできる良い先生に出会えたらどこでもいい治療は受けられると思います!
日本は公共の歯科がないので、歯科医院の方針ややり方にバラツキがあり、しかもたくさん歯科医院があるので
自分に合った歯科医院を見つけるのは大変だと思います。
でも、きちんと納得がいくまで説明してくれる、削るよりも守ることに力を入れているところ、さらに全部削らなくても抜かなくても治るなどの偏ったことを言わずに、必要な治療はパッと行える先生がいいのかな、なんて思います。
最新の施設・道具や、壁の修了証書たちが先生の良しあしを決めるものではありません。
最終的にはフィーリングで決めてください!その勘は割と当たります。

スウェーデンはFTVは時間などの融通は利きませんが、なかなか基本に忠実な教科書にそった良い治療をしています。必要ならば治療に長く時間を割けますし、患者さんにきちんと説明をするように大学時代から耳にタコができるほど習います。
外国人の先生が信用できないという方。(私もたまに不審な目で見られます。笑)
スウェーデンで教育を受けている人は何人であろうが皆一定の知識と技術を持っていますので安心してください。
あ、この先生やばいなと思ったら治療を開始される前に
納得するまで治療の流れを聞いてください!
やりたくないならきちんと伝えましょう。
そこで不信感を覚えたら、すぐにストップです。
きちんとした先生ならきちんと説明してくれるはずです。

民間の歯科は、やはりこれもフィーリングです。あ、危ない。
スウェーデン語ができなさすぎる。手つきがおっかなすぎる。
態度が悪い、なんだかよく説明もないまま神経を取られようとしている、
そんな場合はよく質問して、それでも不明確なら違う歯科に行きましょう。

日本で治療を受けたくても、そんなに頻繁にはなかなか帰れないし、
スウェーデンもいいとは思うけれど高い・・・
そんなみなさんは、予防をしましょう!!!
歯科の病気はほとんどが予防できるものですので!
病気にならないのが一番効率がいいです!

ということで、予防といえばフッ素、次回はフッ素の使い方を書こうと思います!