KUT卒業しました!

先週金曜日に、KUT卒業しました!

KUTの授業などで書きたいことはたくさんあったのですが、5月になりテスト・プレゼンラッシュになってしまったためにブログを更新する間もなく卒業してしまいました。(下書きには書きかけの記事がたまっています…)

今はSos(厚生労働省)に免許を申し込んだので歯科医師免許を待っている段階です。ついにここまで来ました!
スウェーデンに引っ越してきて2年と3ヵ月ちょっと。やっと第一の目標を達成できそうです。
来た当初は、自分が次の日に何をするのかも分からずいつ免許を取得するかも全く分からない状況で不安でいっぱいでした。引っ越し前に日本で友達や家族から『どういう予定なの?』と聞かれても、自分でも1週間・1か月後に何をしているのかわからなかったので答えることができませんでした。
しかし運よくとても良い語学学校に通うことができ、そのつながりで国民歯科で研修もさせてもらい、無事にコースに通うことができました。本当に運がよかったと感じています!

コースを振り返ってみると、私のような経験のあまりない者はKUTに通うことができて本当に良かったと改めて感じています。国家試験の道を進んだ外国人歯科医師とKUTを卒業した外国人歯科医師とでは知識ややり方に差が出るように思います。もちろん、国家試験の道も研修施設によっては素晴らしいことを学べるとは思いますがKUTではカロリンスカ大学の学生が学ぶ事を一通り知ることができたし、臨床もたっぷり時間が取れカルテの書き方などきちんと学べたし、カリエス・エンド・補綴の専門の先生が付きっ切りで教えてくれたし、先生や学生たちとのつながりもでき、将来の選択肢も広がりました。学生が治療できない少し難しいケースが回ってくることが多かったのですが、先生のサポートをしっかり受けながら治療していくことができたので学ぶことが多かったです。
システムも学べたし、老人ホームへの見学などもあったし、小児・矯正の実習も充実していて、いきなり歯科医院で研修していたら絶対にできなかった経験ができました。

いきなり臨床現場へ出ていたら、常に時間との闘いでお金も稼がなければいけないし、こんなにきちんと基礎からスタンダードなことを学ぶことはなかったと思います。以前国家試験を通ってきた先生方と働いていましたが、システムに関して、さらには小児矯正に関して、治療に関してスウェーデンの大学を出た先生たとなんとなく知識に差があるような違和感がありましたが、自分がコースに行ってみてその理由がわかりました。たった1年のコースでしたが、こちらのやり方や考え方を教え込まれたように思います。

コースももう10年目くらいで、毎年改善されてきた上に選抜方法もかなり厳しくなったために今ではかなりしっかりしたコース内容になっていると思います。職を探す時も『KUT』といえばだいたいの人がわかってくれ、みんな『あんなに入るのが難しいコースを潜り抜けてきたのね』と評価も高かったです。おかげで開業する人を除いたクラスの全員が何も苦労することなく職が決まりました。

患者さんがみんないい人たちで、私のイマイチなスウェーデン語でも理解してくれたくさん質問してくれ良い関係を築くことができたと思います。
これを時間のない職場でどのようにしていくか、これから模索することになると思いますが、それは徐々に考えていきたいと思います!

ただ、色々な文化を背景に持つ15人が集まって勉強するので、それなりに文化の衝突やフラストレーションもありました。例えば、カンニング。1、2人、常にカンニングしている人がいました。その人たちはKUTの選抜試験からその後の試験すべてカンニング。手法は、テスト中にヒソヒソ話すというものすごいリスクの高い方法で(だからみんな知っていたのですが)でもアラビア語で答えを聞くので試験監督ははっきり何を話しているかはわかりません。それから、決まった2人がいつも試験中(2、3時間なのに)にトイレに2、3回行っていました。ケータイを持っていたのできっと確認していたのではないかと思います。みんなカンニングに関して本当に考えが緩く、全く問題に思っていないようでした。
さすがに私たちのグループ(アラビア語が話せない4人)が何回も先生にメールしたり試験中に訴えたのですが、学校側は何も対策をしてくれずにすごくもどかしかったです。後の会議で、これからはきちんと対策すると言っていましたがどうなることやら・・・。
それから、みんな授業に来ない。彼らはいつも、『授業にくる来ないは自分で選べる。もう母国で歯科医師なのだから』と言っており、ほとんど出ていなかった人も数人いたと思います。先生は短いコースなので授業は義務!と言っていましたがそういう文化から来ていないという口実で授業をさぼりまくっていました。
それから、授業をきちんと聞けない。なにかあると手も上げずにすぐに授業を中断し、大きい声で自分の意見を話し始める。先生の発言を遮る。
これはもう当たり前すぎて最後のほうにはもう慣れましたが、本当に人が話しているときに被せて話してくるのには驚きました。
最後に一番違うと感じたのは、中国人の子と私を除いてみんな自信が過剰にあるということです。どこからそんなに自信が湧き出てくるのか不思議に思うほど自信にあふれていました。先生の指示が全く分からなかったのに自分の判断で全く違うものを技工所にオーダーしたり、勝手に色々なことをやったりして先生も頭を悩ませていることがありました。でも最後にはみんなわりと矯正されて、こちらのルティーンを守っていたようです。

私たちはずっと2つのグループに分かれて臨床をしており、私はグループ2に属していました。2はアラビア語が話せない人が過半数で、チリ人、イラン人、中国人、日本人、イラク人、そしてシリア人2人から構成されていましたのでみんなスウェーデン語を話していましたし、経験がわりとある歯科医師が集まっていたのでいつも穏やかでとてもいいグループでした。患者さんがキャンセルになると、ほかの人を手伝ったり、みんな一緒に協力して色々やっていました。
グループ1は全員がシリアから来ていて、常にアラビア語を話し、さらに経験のない若い歯科医師が多かったので常に競い合いストレスの多いグループでした。先生も、なんでグループ1はあんなに競い合っているのかしら・・・と嘆いていました。
たまにグループ1、2の合同の実習などがあると、グループ1の人たちが自分たちが全て1番に終わらせたいからといって走って器具をとったり私たちを押しのけて先生を呼びに行ったりしていました・・・。もう慣れましたがかなり嫌な思いもしました。いろいろな文化の人が一緒に働くとなると、こういう衝突は絶対に避けられないと思います。

でも卒業の日はみんな仲良く楽しく終わることができてよかったです!
(もう二度と関わりたくない人もいるけれど・・・)

終わりよければすべてよし!!です。

先生たちも、これからずっと私たちを頼って、将来研究や教えるためにカロリンスカに戻ってきてね!とエールを送ってくれました。

とりあえずは夏休みを楽しみたいと思います!

少し時間ができると思うので、頑張ってブログを更新していきたいと思います!

KUT開始時

KUT終了時

Author: Y

2012年に都内歯科大を卒業。 その後しばらく働き、 2016年2月にストックホルムに移住。 スウェーデンの歯科に興味を持ったのは大学3年生のカリオロジーの授業のとき。 スウェーデンの歯科の実態が知りたい!

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